早漏の治療方法
早漏の原因は大きく分けて、「過敏性」・「心因性」・「衰弱性」・「複合型」の4つに分けられます。ここではそれぞれの治療法について解説していきます。
●過敏性早漏
過敏性早漏は、性的刺激に敏感になっているために少ない性的刺激でも短時間で射精してしまいます。
このような方は陰茎や亀頭部の感覚が敏感になっているためそれを抑えることが必要になってきます。
そのため、治療法としては、性的感覚を鈍らせるリドカインスプレーや興奮を抑えるプリリジー(有効成分:ダポキセチン)が有効になります。
●心因性早漏
心因性早漏は、精神的なストレスにより過度に興奮・緊張することで射精がコントロール出来ずに短時間で射精してしまいます。
心因性早漏の原因として、脳内のセロトニンという物質が不足していることが挙げられます。
セロトニンは精神の興奮を抑える働きがあります。逆にノルアドレナリンという物質は精神を興奮させる働きがあります。
この2つの物質の作用はシーソーのような関係で、片方の作用が弱くなるともう片方の作用が強くなります。
そのため、脳内のセロトニンが不足すると相対的にノルアドレナリンの作用が強くなり過度な興奮を引き起こすため、短時間で射精してしまいます。
治療法は、プリリジー(有効成分:ダポキセチン)が有効です。プリリジー(有効成分:ダポキセチン)はセロトニン再取り込み阻害薬SSRIの一種で、脳内のセロトニンの量を増やしてくれるため心因性早漏に効果的です。
●衰弱性早漏
衰弱性早漏は、加齢などにより射精を調整する筋肉が衰えることで、射精までの時間がコントロール出来なくなり短時間で射精してしまいます。
加齢による男性ホルモンの減少や運動不足による体の筋力の低下は全身に現れます。射精管閉鎖筋が衰えると射精までの時間が短くなります。
また、骨盤底筋群や海綿体筋が衰えると勃起の維持が難しくなり、勃起時の十分な硬さが維持出来ません(ED:勃起不全症のような症状)。
勃起時の硬さは性的刺激を和らげる作用があるので、勃起時に柔らかいと性的刺激に敏感になり射精までの時間が短くなります。
このように衰弱性早漏はED(勃起不全)を併発していることが多々あります。
治療法は、ED(勃起不全)に対してED治療薬、勃起時に柔らかいことによる性的刺激への敏感さに対してはリドカインスプレーが有効になります。プリリジー(有効成分:ダポキセチン)は衰弱性早漏にはあまり効果的ではないです。
また、運動習慣をつけて筋力低下を抑えることや、骨盤底筋群を鍛えるトレーニングなども有効です。
●複合型早漏
複合型早漏は、上記の3つの原因が複数重なっている場合や、その他、慢性尿道炎や慢性前立腺炎などの器質性の疾患などによるものが該当します。
上記の3つの原因が複数関係している場合は、それぞれに必要な治療を行います。
その他の疾患が関係している場合は、その疾患に対する治療を行います。
当院で行える治療について
当院で行える治療は、プリリジージェネリック(有効成分:ダポキセチン)やED治療薬による治療になります。
医師の診察により適切な治療法を提案致しますので、早漏でお悩みの方はご相談下さい。