生理不順について
<生理周期が不安定> 「稀発月経」、「頻発月経」など
・生理周期が24日以内になっているときは、「頻発月経」と呼ばれる状態です。この頻発月経は、初潮を迎えたばかりの性機能が未成熟な方や、卵巣の機能が低下する閉経直前の方に多いとされています。
・その反対に生理周期が39日以上3ヵ月未満と長い時は、「稀発月経」と呼ばれる状態です。さらに生理周期が安定せずバラバラな状態を「不整周期月経」と呼びます。
頻発月経や稀発月経、また不整周期月経は、ホルモンバランスの崩れが原因で起こることが多いと言われています。低用量ピルの内服によって安定した生理周期へ改善する事もございますが、思わぬ疾患が原因のこともあります。
<生理(月経)期間の平均は?> 「過長月経」、「過短月経」
正常な生理期間は、3~7日です。平均すると、生理期間は5日程度とされています。生理の日数が2日以内と短いときは、「過短月経」といい、その反対に生理の日数が8日以上と長いときは「過長月経」というのです。
過短月経や過少月経の原因は、子宮の病気や無排卵周期症、甲状腺ホルモンの分泌異常などが考えられます。過長月経・過多月経が続く場合は、鉄欠乏性貧血が起こる可能性があるので、注意が必要です。
<生理(月経)の量は?> 「過多月経」、「過少月経」
経血量でいうと総出血量が20ミリリットル以下と少ない生理を「過少月経」、総出血量が140ミリリットル以上と多い生理は「過多月経」といいます。過多月経のケースでは、生理用ナプキンの使用時に1時間毎の交換でも間に合わないときや、昼でも夜用を使用しなければ間に合わないときもあるほどです。
過長月経や過多月経の原因は、子宮筋腫や子宮腺筋症、無排卵周期症などが挙げられます。過長月経・過多月経が続く場合は、鉄欠乏性貧血が起こる可能性があるので、注意が必要です。
生理不順は主にホルモンバランスや食生活や喫煙などの生活習慣などによって引き起こされる事が多いと言われています。生活習慣の改善や低用量ピルの内服によって生理周期が安定する場合がございますが、中には稀ですが器質性的疾患や内分泌疾患が背景に隠れている事もございます。定期的な婦人科受診を勧めます。気軽にご相談ください。