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ジャディアンス

ジャディアンスとは

ジャディアンス錠(一般名:エンパグリフロジン)は「SGLT2(ナトリウム・グルコース共役輸送担体2)を阻害する薬です。SGLT2は腎臓において糖の再吸収を行っており、本剤はそのSGLT2を阻害し、糖の再吸収を抑えることで、尿中への糖の排泄を促進し、血糖値を低下させます。

「2型糖尿病治療薬」として製造販売の承認を受けています

国内外における試験の結果よりジャディアンス錠の有効性と安全性が確認されたことから2014 年 12 月に「2 型糖尿病」を効 能・効果として承認されました。 さらに、糖尿病合併の有無を問わない慢性心不全患者を対象とした試験においても有効性及び安全性が評価されたことから、2021年に慢性心不全患者にも適応となりました。

「ジャディアンス開発の経緯」

ジャディアンス(SGLT2阻害剤)がダイエットとなる仕組み

ジャディアンス(SGLT2阻害剤)は前述の通り、腎臓における糖の再吸収を阻害します。その結果、一日あたり60~100gの糖が尿中へ排泄されると言われています。 カロリーで言うと240〜400kcalでおおよそお茶碗一杯のお米と同等分です。薬を飲むだけで自然と糖質制限と同じ状況になり、体重減少に繋がります。また尿中の糖が増える事で排尿が進み、浮腫みの改善にもなります。実際にも慢性心不全(心臓の浮腫み)にも適応があり、安全性と有効性が評価されています。

ジャディアンスの効果

浮腫は利尿効果によって数日で改善する可能性があります。脂肪は1kg消費するのに約7000kcal必要と言われているので、単純計算で1ヶ月あたり約1-1.5kgの体重減少が見込めます。この計算はあくまでも他の食事のカロリーが変わらない事を想定している為、食事摂取や運動にも気を付ける事が重要です。

 

ジャディアンスの副作用

・低血糖(1.8%)

・脱水(0.3%)

・ケトアシドーシス(頻度不明) 

・腎盂腎炎(0.1%未満)

・外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)(0.1%未満)

・その他(尿路感染、外陰部腟カンジダ症、高脂血症、発疹、頻尿、多尿、口渇等)

低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなどの対応をしてください。口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、水分摂取をするようにしましょう。副作用が強く出現する場合は直ちに休薬し、当院または近くのクリニックを受診しましょう。過度な食事制限を行う場合や他の糖尿病治療薬を併用すると低血糖のリスクが上がります。自己判断で服用せず必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

「ジャディアンスの副作用」

ジャディアンスの注意点、禁忌

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

・重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡の患者

・重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者

・腎機能障害患者

・肝機能障害者

・栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態

・激しい筋肉運動

・過度のアルコール摂取者

・高齢者(65歳以上)

・尿路感染、性器感染のある患者

これらに該当する患者する方は安全に服用する事が出来ないため、処方する事が出来ません。

該当する項目がある場合は必ずカウンセリングや診察時に申し出てください。

ジャディアンスの飲み方は?

1日1回ジャディアンス10mg1錠をお好きな時間に服用します。

頻尿になる可能性があるため、朝の服用をお勧めしております。

注意点

・利尿作用があるため、水分摂取を怠らないようにしましょう。

・低血糖を引き起こす可能性があるので、過度な食事制限や他の糖尿病治療薬と併用しないようにしましょう。

・尿路感染症を予防するため、トイレは我慢しないようにし、 十分な水分摂取と陰部を清潔に保チましょう。

・健康診断を受ける際は尿糖が検出されるため、必ず服用の旨申告してください。もし申告したくない場合は1週間前から服用中止してください。

ジャディアンスの個人輸入に注意!クリニックで処方してもらいましょう。

最近では個人輸入代行業者を通して、誰でも気軽にジャディアンスの海外製品を購入出来るようになりました。診察無しで安く買える等のメリットはありますが、糖尿病治療薬の中には副作用の出現や、患者様によっては服用禁忌の場合がございます。それらに該当するような患者様が医師の診察なく使用するのはとても危険です。自己判断で輸入・購入でず、安心・安全に利用するために国内正規品を取り扱っているクリニックで医師の診察を受けた上で処方していただきましょう。

「個人輸入に注意」

ジャディアンスの料金

当院のリベルサスの料金の詳細は、下記の料金表をご確認ください。

​「メディカルダイエットの料金表」

ジャディアンスは保険適用?

ジャディアンスは二型糖尿病治療や心不全の治療に対しては保険適応で処方する事が出来ます。

ダイエットを目的とした処方の場合は、保険が適用されません。

参考文献

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 「ジャディアンス インタビューフォーム」

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