大柴胡湯
大柴胡湯とは
「大柴胡湯(だいさいことう)」は、脂質代謝の改善に関与しています。体力があり、筋肉質で便秘やお腹が張って苦しく、肩こり等を伴う人の諸症状に用います。例えば、肥満、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、などを改善するために用いられます。
<効能又は効果>
比較的体力のある人で、便秘がちで、上腹部が張って苦しく、耳鳴り、肩こりなど伴うものの次の諸症:
胆石症、胆のう炎、黄疸、肝機能障害、高血圧症、脳溢血、じんましん、胃酸過多症、急性胃腸カタル、悪心、嘔吐、食欲不振、痔疾、糖尿病、ノイローゼ、不眠症
<成分>
本薬1日量 (18錠) 中
日局サイコ 6.0g
日局ハンゲ 4.0g
日局ショウキョウ 1.0g
日局オウゴン 3.0g
日局シャクヤク 3.0g
日局タイソウ 3.0g
日局キジツ 2.0g
日局ダイオウ 1.0g
**上記の混合生薬より抽出した日局大柴胡湯エキス4,800mgを含有する。
添加物として日局ラウリル硫酸ナトリウム、日局ステアリン酸マグネシウム、日局軽質無水ケイ酸、日局結晶セルロース、日局クロスカルメロースナトリウムを含有する。
<用法・用量>
通常、成人1日9-18錠を2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
<副作用>
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
重大な副作用
1. 間質性肺炎:
発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常 (捻髪音) 等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
2. 肝機能障害、黄疸:
AST (GOT)、ALT (GPT)、Al-P、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
・消化器(頻度不明) :
食欲不振、腹痛、下痢等
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[本剤に含まれるダイオウの子宮収縮作用及び骨盤内臓器の充血作用により流早産の危険性がある。]
2.授乳中の婦人には慎重に投与すること。[本剤に含まれるダイオウ中のアントラキノン誘導体が母乳中に移行し、乳児の下痢を起こすことがある。]
脂質代謝改善には「大柴胡湯」がおすすめ
「大柴胡湯」は脂質代謝の改善に関与しています。体力があり、筋肉質で便秘やお腹が張って苦しく、肩こり等を伴う人の諸症状に用います。西洋医学ではケアしにくい症状に対して対処できることもあります。ぜひ生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。